トリミングが必要な犬種を知ろう!

Published:2016.05.14Last updated:2017.01.29

トリマーの仕事といえばトリミング。
「その犬に一番似合うスタイルは?」と考えながらカットするのがトリマーの醍醐味ですよね。

後光の射したパグ

このトリミング、どんな犬種でも必要かというと、実はそうではありません。
トリミングが必要な犬種と必要でない犬種、どのように判断したら良いのでしょうか。

主な判断基準は、シングルコートであること
被毛が「下毛(アンダーコート)」と「上毛(オーバーコート)」の二層構造のようになっているのがダブルコートですが、シングルコートの場合は下毛が発達していて毛が抜けにくいのが特徴で、上毛は殆どない状態になっています。
シングルコートの犬種には毛が伸び続ける犬種が多く、定期的なトリミングが必要な「トリミング犬種」と呼ばれています。

ただし、ダブルコートにもシュナウザー等のトリミング犬種は含まれているため、あくまでひとつの目安として考えてください。

トリマーが行うトリミングまでの工程

トリマーが行う「トリミング」。
実はたくさんの工程が含まれていること、知ってましたか?

ベーシング

爪切りや耳掃除など、基礎となる部分のこと。

ブラッシング

グラシをあてて被毛を整え、その後の工程がスムーズに進むよう準備すること。
この工程をしっかりやることでシャンプーイングの大変さがまったく違います!

シャンプーイング

シャンプーすること。
ブラッシング同様、この工程とドライングでトリミングのスムーズさが全然違います!

ドライング

ドヤイヤーで乾かすこと。
この後のトリミングのしやすさ、最終的な仕上がりのクオリティに大きく左右するためしっかり乾かしましょう!

トリミング

お待ちかねの最終工程(クリッピングが入る場合もあります)。
被毛をカットし、目的の形へ整えます。

日本では「トリマー」と呼ばれる職業ですが、トリミングはあくまで最終工程のみ。
ベーシングからトリミングまでのすべての工程を「グルーミング」といい、海外では「グルーマー」と呼ばれるのが一般的です。

非トリミング犬種のご紹介

トリミングが必要なトリミング犬種とそうでない犬種が存在します。
場合によっては取り返しの付かないことになってしまうケースもあるため注意しましょう。

見た目が悪くなる

トリミングが必要ないとされるダブルコート。
カットして1~2ヶ月で毛は伸びてきますが、下毛は寒さから対応を保つように短く密集しているため、春と秋の生え変わりの時期以外はあまり伸びません。
このため、上毛だけが先に伸びてしまい、みすぼらしい姿になってしまうことがあります。
ポメラニアンが「カットすると毛が伸びなくなる」と言われているのも、この下毛が伸びるまでに時間がかかるためです。
スピッツなどでも同じ現象が発生する可能性があります。

犬にとっては暑い

人間よりずっと地面に近い位置にいる犬にとって地熱はかなりの負担です。
通常であれば毛が皮膚を保護していますが、毛を短く刈ることにより反射熱を遮るものがなくなって、直接受けてしまうことになります。
外にいる時間が長い犬や、アスファルトやコンクリートが多い散歩コースの場合は気をつける必要があります。

皮膚病の原因となることも!

紫外線を多く受けることなどの環境の変化から皮膚病を引き起こすこともあります。
トリミングで毛が伸びなくなるもう一つの理由がこの皮膚病です。
「見た目が悪くなる」で紹介した例の場合であれば、少なくとも半年待てば綺麗に戻りますが、皮膚病による脱毛の場合は数年単位で戻らないこともあります。

また、すでに皮膚病にかかっている場合、清潔にするためとカットを希望される飼い主さんもいらっしゃるようですが、皮膚を守るための保護壁となる程度には残してあげるようにしましょう。
その際は、バリカンでのカットは皮膚に負担がかかるためできるだけ避けたいですね。

トリミング犬種のまとめ

今回紹介したトリミングは「サマーカット」と呼ばれるような皮膚に近い部分まで刈り込んでしまうカットの場合に多く見られるものです。

トリミングでも部分的にカットするなど工夫次第で犬に負担を掛けることなくおしゃれを楽しむ方法もたくさんあります。
カットするときに、まずはトリミングが必要な犬種か確認するとともに、デザインだけでなく犬に対する負担なども考えた上で仕上がりを考えたいものですね。

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